辞めようと思った経緯

僕はおっちょこちょいなので、伝えたつもりが伝えていなかったりすることがよくあります。今回も辞める経緯を書いていたつもりだったのだが、書かれてませんでした(笑。

決っして2chのあの件だけが原因ってわけではないのです。ただ、元々モチベーションが下がってたときに、偶然あの件があっただけで。経緯としては8月のOFF会終了後から始まるのだと思います。

なんだかんだと騒ぎを起こしながらも、なんとか無事にOFF会は終了しました。しかし思えば僕が大昔にやったOFF会は、超テキトーで、テキトーに集まって、その場で行くとこ決めて(笑、そんなんでなんとかなったのです。大きくなったコミュニティを見るだけでなく、手触りとして実感し、そして僕が思ったことはこうでした。「もう、僕、いらんな…」 この規模のグループは自分ではもう、扱い切れない。そして、自分が居なくなっても、きっと誰かが出てきてやってくれる。そのぐらいの耐性が、このグループには存在する。なら、俺はもう、身を引けるんじゃないか、と。

同じ頃、本業のほうでも、8月末で3年間を過ごした常駐先から離れることになっていました。既に引き継ぎも完了し、あとはその日を待つばかり。本当に円満な別れとなり、なんと送別会まで開いていただいたのです。そしてその帰り、祭のあとの余韻に浸りながら、駅のホームで僕は思いました。「OFF会も終わり、仕事もキリがついた。ああ、俺、ここで死んでもまったく悔いがないな…」と。そして「じゃあここに飛びこんで、死んじまおうか」と、カッコつけとかそういうんでなく、そのときは本当にそう思ったのです。

その数秒あとに、自分が考えたことに対して、ぞっと悪寒が走りました。まだ続いてる命を切ろうとしていたことが本当に恐くなりました。…すぐさま、次にやることを捜さないといけない。でないと駄目になる。そう思いました。なら、どうせ挑戦するなら…。僕は英語でレジュメを書いて、keikiさんに送りました。正直、こんなことになる予感はあったので、OFF会のときにいろいろ話してあったのです。

結果は……今も無職だということでわかるでしょう(笑。まあそれもそのはず。僕は英語が出来ないのです。英語が公用語の会社で、ネイティブ並の会話力が必要って部署に入るってこと自体が無理ありすぎです。ただ、部署の方も配慮はしてくださったようで、(恐らく本来は募集していなかった)日本語を必要とするチームとの面談もしてくださいました。

でもやっぱり通知が来たときはショックでした。2,3時間は泣き、暴れ、そして思いました。僕がやってたことって、なんだったんだろう…と。肝心のところには、なんも評価されていなかったのかな、と。……今思えばそういう話ではないのですが、でも、そのときはそう思ったんです。

結局、そのときのことでいろいろなものがバラバラになってしまった気がします。次の応募も書類で落とされ、なにもかも完全に身が入らなくなってしまいました。それでも生きていかなきゃという現実は段々と僕の首を締めてきて…。

そんなときでした、2chのあの騒ぎは。

"まとめwikiじゃなくて、ただの個人のwikiレベルになってるぞ。" これは効きました。求められているのは個人のwikiでなく、公共のwikiなのだと、打ちつけられてしまったのです。

僕はずっと、あそこは個人のwikiだと思い、運営してきました。非公式の個人ベースだからこそ出来ることをやろう、そう思ってやってきました。*1

てらじから「opera-wiki売れよ」と(恐らく冗談で?)振られたことは何度もあるのですが、そのたびに馬鹿かお前と瞬殺していました。意味がないんですよ。公式で必要なら公式が自分で立ててやりゃいいんです。

が、求められてるのは、まるで公式で立てたかのような、面白みもなにもない、公共のwikiだったのです。僕はOpera社からなに一つもらってないのに。Opera社からカネ貰ってるなら提灯wikiも考えますけど、なんでそんな楽しくもないことを、タダで、やらなきゃならないんですか。

そして "あなた自身にそれは出来ないの?" や "管理者があれでいいと思ってるならいいか" がトドメでした。 良いと思ってないから、誰でも編集できるけど、spamとかの対応もしなきゃなんない、変なフォーマットで書かなきゃなんない、スクリプトの更新もしなきゃなんない、あんな面倒くさいwikiという媒介を使っているんです。管理人だけの力で運営できるんなら、普通にhtml書くとか、ブログエンジンとかのが圧倒的にラクじゃないですか。

別に僕に敬意を払えとか、苦労を理解してくれとか、感謝してくれとか、攻撃すんなとか、そんなんじゃないんです。つかそんなんいらんです。ここが伝わっていなかったことに、がっくりと肩を落としました。…そんなに公共のwikiが欲しいなら、僕は降ります。他の、例えばふたばちゃんねるの管理人みたいな、なにも口もキャラクターも出さないよく出来た人物を連れてきて新しくやればいいんじゃないでしょうか、と。*2

でもまあ、よく考えてみたら伝えてなかったんですよね。運営ポリシー(笑。それにFAQやらの編集基準も曖昧。Opera9.6を作るべきか否かですら決まっていない。これでは他のひとは手を付けにくいのは当たりまえで。そのあたりの問題が見えてきたので今はだいぶ落ちついています。

ま、こんな僕でよけりゃ続けますけどね。

*1:OFF会のときもそうで、最初に料理をもってきていたのは個人ベースでしか出来ない馬鹿なことをやろうという試みでした。むしろOperaを絡めないのが良いとすら思ってました。でも実際チャットで反応をうかがうと死ぬほど冷めてたので辞めましたし、実際にOFF会をやってみると個人ベースとか馬鹿じゃねーのって規模で。空気読もうぜ俺。あと二度とOFF会の幹事はやんない。

*2:余談。少し前あまた氏に「opera-wikiに書いちゃうと、僕(yaske)の手柄になっちゃうよ」と言ったことがあるのですが、あれはまた別の話。彼がどうもいい加減なことを書いているらしいということや、彼のブログを見た感じやいきなり公共の場であるIRCで前後が繋らない話をしていたりで、あまりいい印象を持っていなかっ"た"(過去です。今は違うのです。)ので、ちょっと距離を置いてもらうために言った。僕の手柄とかどうでもいいんならそのままopera-wikiで編集を続けるでしょうし、それが嫌で自分の手柄にしたいのならなんかするだろうと。見た感じ後者を選択するだろうと思っていましたが、まさかwikiまで立てるとは。というかもう僕が辞めたらあまた氏のwikiでいいんじゃねーの。めんど臭いこと全部押しつけて俺は逃げるぜ。